暑い暑過ぎる日が続いてますが、適度な水分補給と体温調節に心掛けて過ごしていきましょう。
いつも有り難うございます。
理事長の安田です。
コロナ禍が続き、生活しにくい日々ですが当院では引き続き患者の皆さまが安心して御来院いただけるように
使用器具の滅菌パック化・ディスポ化、スタッフの手洗い・消毒の徹底は勿論、消毒液設置、検温、院内の消毒と換気などを充実させています。
さて、今回は「歯みがきのタイミング」について話したいと思います。
「食後すぐに歯を磨くな」は信じる必要なし❗️
いつの頃からか、「食後すぐに歯磨きをしてはダメ」という説が広まっています。これは大まかにいうと、「食後は口の中が酸性の状態に傾いていて歯の表面はミネラルが溶け出し軟らかくなっているため、食後すぐに歯磨きをすると歯が傷ついて弱くなってしまう」ということで
「食後は最低でも30分経ってから歯磨きするように」とも言われています。
しかし、「実際には、そんなことはありません。」
食事で一時的に口の中が酸性に傾いたとしても、すぐに唾液の作用によって酸が中和され、再石灰化が起こりますから歯が溶け出すことはありません。つまり、食事の際に歯が溶けるという心配は無用ということです。
「但し、例外があります。」
「極端に唾液の分泌量が少ない」
「プラークが付着している歯」
このような場合は食事中に歯が溶けます。
歯がプラークで覆われていると唾液が歯の表面に到達するのが遅れるため、その部位は暫く酸性状態となり、「脱灰」(だっかい=表面からカルシウムイオンやリン酸イオンが溶け出すこと)が始まります。特にプラーク内部は糖を好んで酸を産生するミュータンス菌の宝庫ですから飲食によって糖が投入されればすぐさまミュータンス菌が酸を産生して脱灰が急激に進行してしまいます。
「食後の時間を気にして、歯みがきができない」これこそNG‼️
まとめると、食後の歯みがきが歯にとって悪いということは決してありません。むしろ食後に歯を磨いて食物残渣(食べカス)やプラークを除去することは歯にとって良い行為ですから積極的に行ってほしいと思います。
要するに「食後の歯みがきは時間を気にせず、習慣化させる」が良いということです。
以上です。