歯科医師の殿田です。
猛暑も終わりすっかり肌寒くなりましたが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?
気温差が大きいと免疫力が低下し、風邪やインフルエンザにも罹患しやすくなりますよね?
ところで、インフルエンザの予防と言えば…
①ワクチンの予防接種
②うがい、手洗い、マスクの着用
…などを思い付くと思うのですが、実は歯磨きを正しくする、歯科衛生士による口腔衛生管理を受けることもインフルエンザの予防には有効です。
介護施設などに入居されている高齢者の方々を対象とし、歯科衛生士による口腔ケアを定期的に受けた場合と歯磨きを御自身に任せた場合で比較すると、圧倒的に口腔ケアを受けていた方がインフルエンザの罹患率は少なかったというデータがあります。
口腔内が不潔だと、インフルエンザウィルスはヘマグルチニンという赤血球凝集素の助けを借りて宿主の細胞に侵入します、つまり体内に侵入するミサイルのはたらきをします。
更に、歯周病菌からプロテアーゼというタンパク質分解酵素が生成されると、ウィルスの増殖を助けて上気道に運ばれます。つまり侵入するための燃料というところです。
なので、歯磨きをするとインフルエンザの予防になるわけです。
ポイントは3つです。
①夜、寝る前はしっかりと磨く。
②起床時は、菌が寝てる間に増殖してるので、起きたらすぐ磨く。
③舌の表面